My Story

日本で鍼灸の免許を取得したのち地元の福岡で働き、その後カナダを経てメキシコに渡りました。メキシコで鍼灸治療をしていくなかで日々たくさんの症例にあたってきましたが、メキシコ人の訴えてくる症状は日本人が訴えてくる症状とは大きく違いました。たとえば逆流性食道炎や慢性胃炎、ストレスによる不眠、また2017年におこったメキシコ地震のあとには顔面神経麻痺など、日本ではまず初めに病院に行きそうな症状でもこれらの症状を改善したいと鍼灸院を訪れる患者さんがたくさんいらっしゃいました。

その後日本に戻り、東京にある鍼灸専門の治療院で修行したのち2021年に再度来墨しました。

鍼灸は今では世界各地で盛んに行われています。一般的に世界で行われている鍼灸治療といえば中国式の鍼灸が主流で、多くの外国人がそれらを学び、施術を行っています。日本の鍼灸は繊細かつソフトな治療法なので、初めて鍼治療を受ける海外の方々にも多く受入れられました。

多くの日本人鍼灸師は日本国内で治療院を開業し、まれに海外に出ていく日本人鍼灸師もいますが、多くは先進国やヨーロッパなどに行きスポーツの現場などに携わる方が多いように感じます。

私は以前メキシコで治療をしていた経験から、メキシコには鍼灸治療を必要としている人がたくさんいると実感しています。しかし今現在それを施せる方が多くいないのが現状です。ですので私は多くのメキシコ人やメキシコに住むさまざまな国の方々に、日本の伝統的な鍼灸を届けたいと思っています。また日本の鍼灸を海外でやっていみたい、またはそれらの技術を海外で学びたいという日本人鍼灸師が活躍できる場所をここメキシコで作りたいと思っています。

​